平成15年2月末にボーグのフィールドテスターを引き受ける事になった。
ボーグ・ファルコンを手にしてから一ヶ月近くにもなる。
しかし、天候条件等の言い訳要素はあるものの釣果報告が出来ず、遊動フックシステムによるクリンチフッキングを平鱸で体験したい!、という気持ちだけが先走っていた。
しかし、ようやく念願の初体験?、をする日がやって来た。
3月23日、前日のウネリが残っていないものかと期待しながらの釣行だったが期待は裏切られベタ凪状態。(予想はしていた)。
前日は確かに好条件だったはず、、、居残り組の平鱸がいるはずだ!
Tiのディープブルーをセットした。
瀬際を探ってみるが反応が無い。
その場を諦めてゴロタ浜に隣接する磯場へ移動。
数投目に沈み瀬も何もない所でバイトがあった。
来たぁ!、アワセを入れたがアワセが早かったらしく抜けた。
(本日初めてのアタリの為、敏感に反応しすぎた(笑))。
ファルコンの回収中に魚のチェイスがあり、良く見ると真鯛だった、4〜5Kはあるが海底に消えた。
その後、真鯛のヒットシーンを想像してキャストしたが、バイトは無かった。
その場を諦めてゴロタ浜へ移動した。
ゴロタ浜ではサラシがあれば攻略の手口はあるが、今日はそのサラシが無い。
そこで宇土は、カレントを攻略の手口にした。
カレントとは左右からの潮の流れがぶつかり合い沖へ払い出している所、と宇土は認識している。
ゴロタ浜を観察してみると、波打ち際で濁った海水が沖へ帯状に伸びている。
ここだ!
まずはカレントを外してキャストしてみる、バイトは無い。
次にカレントを飛び越してキャスト、斜めに通してみるが、バイトは無い。
そしてカレントと平行してカレントの際を通したが、これもバイトは無い。
それからカレントと平行して中心付近を通してみると、ヒット!。
見事にツボにはまった、宇土にしては上出来だ。
アワセを入れた瞬間に跳ねた、平鱸だ!、でも小さい。
引きずり上げてみると45センチ程度。
遊動フックシステムは作動しボディーは離脱して見事にクリンチフッキングしている、初体験に感動した。
一尾目
撮影後リリース。
すぐに同じコースを通してみると、再びヒット!、上げてみるとサイズアップしたが50センチ弱程度だ。
これもクリンチフッキングしている。
2尾目
宇土は、フィールドテスターだからといって、特にクリンチフッキングの方法を指導された訳でもなく、ごく普通にアワセを入れたに過ぎない。
この固体は多量の出血がありリリース不可能と判断しキープする事にした。
( ここで飛び入りのオーナー山本です、宇土さん失礼します(笑)。
テイルフックは当初喉の下に掛かっていて傷が切れてしまい、一度テイルフックが外れたのかもしれません。その後の引き合いによりクリンチが掛かりテイルフックが再び口角にセットされたものと考えられます。
フロントフックに乗った場合、テイルフックはすでに掛かっているフロントフックを目指してスライドしてくるのでクリンチが掛かる確率は統計で約90%と非常に高くなります。
ついでながら、テイルフックだけにヒットした場合でも特殊機能によりフロントフックは掛かるまで閉じないでブリッジ上の遠い位置に保持されます。そのため、スライド可能なフックが方向が変わるたびに魚体を舐めるためフロントフックも殆どが2次フックアップし、そのままクリンチフッキングに移行します。
ボーグのアクティブフックシステムはこのように作動します。 )
さて、三度目はあるのだろうか?
あった。
なんとヒット!
またしてもヒット!
あげてみると50センチ強程度。
3尾目
これもクリンチフッキングしている、見事としか言いようがない。
3尾目
ボウズ覚悟の釣行だったので、まさかの3連続ヒット3キャッチは出来過ぎである!
ボーグ・ファルコンの可能性は計り知れない。
−以上−