「エラノックとスレ掛かりとクラッチフッキング」
無視から完全バイトまで、つなぎ目なく変化してゆく食い気。
そこで起こるアタリは様々です。
そこには解明の難しい理由が潜んでいます。
困難を承知で敢えてそこに光を当てて見たいと思います。
エラノックやスレ掛かりの原因
ボーグルアーでスレ掛かりした場合などについて
とりとめなく書かせて頂きます。
これらはオプセル社山本の個人的見解であり賛同して頂ける所があれば幸いです。
生餌を真似て作られたといわれるルアー
しかし・・・
そもそもリアルとは何でしょう?
一般的には人の側の実感として、「手にしたアングラーにとって本物のように見えること」がリアルという定義かもしれません。
しかしその実感の成り立ちも、所詮は思い入れや視覚触覚の神経データーでしかありません。
脳コンピューターは誤動作したり見えないはずのものを見せたりもします。
お化けなどもそうですが無意識の暗示と組み合わされたとき
脳は思いがけないことをしでかすものです。
要は本物だと思っている全ての視界、触覚、果ては思考すらも実は虚像であるということです。
よく言われる実像とは現実にとても近い虚像なのでしょう。
それは魚にとっても同じ。
しかし虚像と脳が描くお化けの関係を解明してしまうとつまらないのでそこには行かないとしましょう(笑)。
ここではターゲットである魚にとってベイトとは何か?ヒットとは何か?
バイトの引き金とは何か?
魚の脳に描かれる虚像とヒットの関係を探るほうが楽しそうです。
2010年6月
東伊豆在住の松嶋さんが6..5キロの平鱸をスレ掛かりからの引き合いの末に取り込みました。
ボーグルアーのバージョンはファルコン128SB/Iron
(小リップ 17グラムフローティング イワシ・リバイバル (ベルトホロ))
(画像は補整しています)
盛り上がった背中の一番高い位置にフッキングしています。
充実したランカーでのこれは非常に強い引きになるパターンです。
自走するでかいバイブレーションプラグを引く感じでしょうか。
呼吸にも制限がなくかなりの激闘だったと推測されます。
もう少し接近してみます。
はっきり見えませんが松嶋さんによると前後二本のフックが背中を掴んでいたようです。
このようなスレ掛かりの原因はほとんどがエラノックによるものと推測されます。
鋭い針の付いたものを体で触っていくのですから掛かってしまうことも当然ありますね。
一方のエラノックではなく完全バイトの場合・・・
→(バイトといいますが実はベイトを水と共に「吸い込む」行為です。噛むのは吸い込んだ直後と考えます。)
完全バイトにおいて噛むためにルアーを吸い込めば少なくとも一本のフックは口の中に掛かると思われます。
もしくは吸い込む過程で口の外側から掛かったりもしますね。
完全バイトは必ずといっていいほど口に関わってフッキングします。
このような完全バイトかエラノックかを決めているのは魚の食い気です。
(もちろんルアーの性能やアングラーのルアー操作も大切な要因になりますがここでは複雑になるのでルアーの操作技術等については考えないことにします。)
・・・・まずは魚の食い気・・・・
まず魚の食い気がなければヒットは起こりません。
エラノックすら起こりません。
(当初食い気が無くても食い気を引き出すことは不可能では無いのですが)
水族館の平鱸はベイトたちと一見平和に泳いでいますね。
突然デビルに変身しますが(笑)。
食い気にはむらがあり彼らはいつも食いまくっているわけではありません。
・・・・フィーディングモード十分、しかし群れと単体では?・・・・
次の段階として、食い気十分なときにルアーを発見したとします。
そのとき単独での遭遇と、群れでの遭遇とでは反応が変わるかもしれません。
群れの場合は・・・・
群れそのものが連携し一体化したマシーンになっていると推測されます。
そしてチームワークと競争心という矛盾しそうなプログラムを原動力にしてベイトを追い詰め、
効率よく捕食しているように思えます。
早く栄養を摂取し、より大きく成長したものに繁栄が託されるからでしょうね。
競合はチームワークを燃焼させる触媒のようなものかもしれません。
つまり群れの場合はルアーが多少怪しくても食ってしまえ、
「君より先に僕がいただくよっ」となるケースが多いかもしれません。
スレていないフィーディングモードの群れにルアーを入れると一発で掛かるのはその現われと見ていいでしょう。
一方で、少数個体の場合です・・・・
単独、もしくは2尾のペアなどの少数の魚がルアーを発見した場合はどうでしょう?
食い気がある想定ですからルアーを見れば必ず興味を惹かれているはずです。
しかし、群れの場合よりも慎重になっても良い環境にいます。
仮に未確認の物体が心配した通り美味しい栄養満点なベイトだったとしても余裕です。
じゃじゃ馬のような威勢のいい誰かに盗られてしまうハンディーは少ないですからね。
ペアの場合でも、優劣の順位が決まっていて食いかかる順番も争わないかもしれません。
単独ならなおさら競う必要がないのでさらに冷静にルアーをジャッジできることになります。
するといきなり吸い込んだりせず、
鰓周りのトゲのひれではたいてみるようです。
いわゆるいつも書かせて頂いている「エラノック」をするわけですね。
(ショートバイトとか、前あたりとも呼ばれますね。)
エラノックはとても美味そうにみえる未確認の物体がベイトとしていけるのか?
その質感や反撃力を見たり、ついでに弱らせるためにも行われると推測します。
用心深い大型平鱸や単体の平鱸は完全バイトに至るまでに、このエラノックを発生することがあります。
次にエラノックの瞬間に注目してみます。
未確認のベイトを識別するステージです(賞味ではないです)。
これは群れでも、単独の個体でも似たようなジャッジをしていると思われます。
群れの場合は先兵の様子をみんなが共有する仕組みもあるようです。
(ベイトが多かったりサラシが濃いと伝わるまで時間が掛かるケースもありそうですが)
壱岐の大川さんの実験によると血を出した個体をリリースすると突然ヒットしなくなるようです。
オートリリースとはいっても大出血させているケースもあるでしょうからバラしは減らしたいですね。
まず本物のベイトに導かれて接岸することが多いフィッシュイーター。
眼前に広がる生きたベイトたちがルアーとの関係をジャッジする基礎になると推測できますね。
彼らは裸眼で夜の海を泳げる水中のプロ(笑)ですから
その動体(ルアー)がリアルベイトとは別物であることは瞬時に分かっていると仮定しましょう。
未確認物体の触り心地、跳ね返り感、当てた後のノックによるやられ具合(効き具合)、そして間近で見た感じ・・・。
反転しながらもそれらを全て味わっているはずです。
顔を近づけて見つめることさえありますからね。
彼らは鼻や舌よりも目で食欲を喚起するのでしょうね。
あのでっかい目で・・。
そこでじっくりとルアーを見られたうえに針が少し体に掛かってしまい違和感を覚えたら最後です。
岩陰に張り付き二度と関心を持たなくなります。
特に大型に見切られた場合、
群れ全体を率いてそこに群れそのものが来なくなってしまうことも経験的に感じさせられたほどです。
要するに違和感を知られたら最後なのです。
ならば・・
違和感を感じるまでの間が勝負。
ならば
彼らは未確認の動体であるルアーをどんな風に認識し位置づけているのでしょう?
「ルアーはうまさのエッセンス光を放つロボット?」
それとも魅惑的な光のサイボーグ?・・・
波動というおかずがついているとしても(笑)。
普段食べなれているベイトとルアーは近いことはあっても基本的に一致するものではありません。
波の華を食っていてもルアーも食いますからね。
ルアーが仮に完璧にベイトに化けれたとしたら、
うごめく多量のベイトたちに紛れてしまい著しくヒット率が落ちてしまかもしれません。
不可能だから似せても害にならないということでしょうか。
むしろ違っていたほうが有利ということでもありましょうか?
具体例ですが三浦のハンターさんのオリカラ、シーピース☆ハンターによって完全バイトに持ち込むとき
これってなんだ!?
と不思議な違和感を覚えます。
コーラを初めて飲んだときのような、
そして知らずに病みつきになりボトルを持ち歩いていた高校生の頃のようにはまるのです。
こんなベイトいない、
進化したレッドヘッド?
そう
・・やつらもベイトと違うと知りながら食っていると思われるのですね。
人が思うリアルとは違う理由で食っているんだと・・・。
ならばその核心をつかみ、アピールすれば
ゲームはさらに面白くなるはずですね。
「リアルベイトに並ぶルアーは存在しません」
繰り返しますが人工物であるルアーはいくらリアルを求めてもベイトに化けることはできません。
それよりも生餌たちの様々なシチュエーション、
そこでの動きを思い浮かべ
そのエッセンスを抜き出し、
硬い躯体を柔らかく見せる視覚の残像効果を利用し、
象徴化した動きとしてパントマイムのように発信し、
舌ではなく視界に潜んでいる彼らの食欲を刺激し
あり得ない超バイトの世界へと引き込んでゆけば良いのです。
リアルではなく
自然界には決して存在するはずがないものでよいのです。
未知の美味しさをアピールする未知の動体のまま
フィーディングに惹きつければ良いのです。
ハンターさんもそれを使ってシーバスたちに吸い込みを起動させ、クラッチフッキング・ランしているのですね。
「トワイライトゾーンに出会おう!」
エラノックから話が少し横道にそれましたが、も少し続けさせてください。
ルアーフィッシングがルアーというサイボーグを介して交信するゲームだとすれば
ルアーがメカニカルになることに制限はありません。
ボーグルアーのリリースホールやフックユニットがなんらのヒット障害になっていないことは釣果が明らかにしています。
それをはっきりと知れば異種生物である彼らと、より深い交信を楽しめるのですね。
見切られるまでのわずかな間に彼らにマジックを見せればいいのですね。
そのマジカルな時空をトワイライトゾーンとでもよびましょうか。
青天の霹靂のように舞い降りるトワイライトゾーン、
そこがボーグマンのパラダイスです。
あり得ないもので釣る。
あり得ないもので釣るほどに感動は増す。
バチ抜けでの特殊なルアーリングでも然りですね。
そこでのリアルベイトの位置づけは自然が用意してくれた一種のコマセです。
コマセたちの外から突然現れるセクシーな動体。
目立ちますね。
「なぜ危険を伴う未確認物体に関心を寄せるのか?」
さらに続きます、お読みいただきありがとうございます。
先ほども書きましたがフィーディングのメニューの新参であるルアーになぜ彼らが関心を持つかを考えてみましょう。
二つの理由が考えられます・・・・
ひとつは
新しい、より美味しい、より栄養に富んだベイトである可能性を試すべきであること
より遠い未来を見越した種の繁栄のための深いプログラムが存在すると思われます。
もう一つは
メインディッシュを食い荒らす邪魔者への反応、しかもそれが食えるサイズなら排除と捕食の一鳥二石になるという一挙両得。
そのいずれの理由であったとしても
ルアーが有害物として見切られるまでのわずかな時間にヒットが潜むことになります。
そこでは完全バイトとエラノックが混在して現れます。
「いるのに食わない、ライズしているのに音信不通・・・(-_-;)」
そもそも
本当にルアーを見切られた場合はワームからバイブ、ミノー、Sinking Pencil、ポッパーまで
すべてのルアーが異物として排除されます。
バキューム音を発しながらどんなに激しくフィーディングしていても完全に無視されます。
ですから
スレる前に、ルアーを新しいベイトとしてご賞味させればよいのです。
ただし
ただしです、
バラしが続くと気づかれます。
バラさないように完全バイトに持ち込み安定して取り込むべきなのです。
そうしてマジックのショーを守りヒットを継続させれば良いのですね。
万一スレ掛かりしたとしても、取り込めばショータイムを伸ばすことができます。
ボーグルアーの高いランディング率は個々の取り込みにとどまらず、ヒット時間、ヒットチャンスそのものを守り拡大しています。
これは統計に表せないしかし大きなプラスの要素なのですね。
ここで今一度エラノックとスレ掛かりに戻ります・・・・
彼らが本気で噛んできた時はほぼ全てが口に関わってフッキングすると思われます。
しかしまれに本気で噛んできても波の動きやトゥイッチングによる予測不能なアクションにより口に掛からず
エラノックと同じ状況になり、そのままスレ掛かりしてしまうこともあるでしょう。
要は、掛かり方の最後は神様が決めているのですね。
そしてスレ掛かりの主な原因であるエラノックからのスナッギングは当然ながら運によるものと考えるべきでしょう。
「スレ掛かりとクラッチフッキング」
ようやく本題です。
ただし掛かった後の展開にはルアーによる差があります。
ボーグルアーの場合は前後いずれかのフックが乗り、
引き合いに持ち込めればフックの掛かっている位置を目掛けてもう一つのフックが飛んできます。
すでにフィックスされている魚体目掛けて二の矢が飛来するのですから
あてどなく空をさ迷うのとはわけが違うのですね。
すると二つのフックは魚体上で互いに閉じ、引き合いに応じたテンションを保ちながら魚体を保持します。
意思を持つフッキング。
動的フックシステムの起動です。
・・・・そしてもう一つ重要なボーグルアーの強さがあります・・・・
それは「ねじれ」による針伸び、傷破壊へのキャンセル機能です。
批判ではなく機能としての説明として書かせて頂きます。
通常ルアーは硬い棒状のボディーを介して魚体を捕らえるため、
テコの力により倍加されたテンションがフックと傷に掛かります。
作用点ではなく力点となるヘッドアイの位置から引き合うアングラーにはそれは感じられません。
テコは加圧者には軽く、被圧者には重いからです。
まっすぐな引き合いでは単純なテコに留まりますが、
特に方向変換や回転によりルアーから見た魚体がねじられた場合が問題になります。
ねじられた形のままフックが棒状のボディーテコを介して更にねじられるとフック局部に非常に大きな破壊圧が発生します。
・・・・なぜこの「ねじりテコ」が有害かといいますと・・・・
引き、とねじり、では
システムは引き、を想定して作られているためねじりに弱いからです。
回転を伴う「ねじれテコ」で仮に一本しかフックが掛かっていなければテコの支点は魚体ではなく掛かっているトリプルフックの3ゲイブのうちの一本になり
作用点が同じトリプルフック内の他のゲイブ一本もしくは二本になるからです。
更にはフックが一本しかかからず、しかもそのトリプルフックのうちの一ゲイブしか刺さっていないとすれば引き合いテコの仕組みが
支点と作用点を同じ一つのゲイブ上に展開することになります。
これが一番厳しい例です。
一点集中したフックの先がパワータックルによる強い引き合いの中で回転させられればひとたまりも無く傷は切り裂かれ、あるいは針が伸ばされてバレるでしょう。
おそらくどんなに太い鋼線でフックを作っても傷やスプリット・リングが破壊されてしまうでしょう。
さらには一本のトリプルフックががっちりと3ゲイブで刺さり、しっかりと魚体を捉えたままボディーがねじられたらどうでしょう?
引き合いと重い魚体の挙動がぶつかるときに発生する全てのテコパワー、引きテンションが細く絞られたスプリット・リングに集中しねじられることになります。
ラインも切れず、引き込まれるほど引っ張られたわけでもないのにスプリット・リングが破壊される例は
この「ねじりテコ」によるものと推測できます。
取り込みは激しい動きを伴うため「ねじりテコ」では支点が安定せず、テコの支点と作用点が著しく接近してしまう瞬間が発生してしまいます。。
例え一瞬であっても力点から見たテコの倍加率が飛躍的に増大してしまうことによりルアー部位が瞬時に破壊されると考えられます。
「ねじりテコ」の威力は長い回転ハンドルのついた缶きりでよく感じられます。
缶きりが金属の缶の蓋を軽く切ってしまえるのは力点を遠く離し、支点と作用点を近くしたテコとして作られているからなのですね。
残念ながら
ヒットの見えない水中で展開するシステム破壊の様子を水上のアングラーはほとんど感じとることはできません。
たとえ大型を取り込めるロッドやラインシステムを用意していても傷や針をねじ切っていることになりかねません。
・・・・一方・・・・
弾性のある形状記憶合金により魚を捕らえるボーグシステムは魚体のねじれ、回転、方向変換などに対しても
柔らかくかつ強靭に追従します。
そこで発生する歪テコを効果的にキャンセルできるため安定したフッキングを維持できるのです。
今回の松嶋さんの平鱸ヒットでも長い取り込みの間に魚体が方向を変え
針や傷がねじ切られていた可能性はありました。
ボーグは魚体からボディーだけを離脱させ、テコや振り子としてのハンディーをまず、取り除きます。
その上で離脱後の形状記憶合金ユニットはよじれ、ひねり、回転、エラ洗いやテコに対し軽く追随します。
すると魚体の傷は壊れにくくなり、針はよじられることなく守られ、
引き合いの等身大の圧力がアングラーと魚をつなぎ鮮明に広がります。
傷や針や魚体に過剰なハンディーを与えない
クリアーな最高の引き合いが出来るのですね。
松嶋さんの取り込みで推測される様子からは
魚体よじれ、魚体回転に対抗できるボーグルアーであったから取り込めたと必ずしも言えるわけではありませんが
その可能性はあるのですね。
近い将来に作る予定の大型魚用ボーグルアーでもこの性能が効果的に機能するように設計を進めています。
GT、大型アカメ、カンパチ、ヒラマサ、マグロ・・などなど
巨大魚における強大なテコ圧力を伴うシステム破壊をキャンセルできればさらにルアーフィッシングは進化すると期待しています。
(そのためには皆様の応援が必要なのですね、よろしくお願いいたします。)
総論
エラノックはスレ掛かりを発生させ
スレ掛かりは強い引きを伴いながらもバレやすいものですね。
通常ルアーでもボーグルアーでも起こりえるエラノックからのスレ。
ボディーサイズ程度の小さな魚から少数で行動する警戒心の強い大型魚までを完全バイトに導けるヒット力と共に、
バレやすいスレ掛かりの取り込みにも可能性を見出せるフッキングキープ力が
ボーグ二つ目の利点です。
ボーグルアー取り込みの約90%で起動するクラッチフッキングは
エラノックではなく、完全バイトであればさらに高いランディング率を発揮します。
ボーグルアーは私たち日本の工業力と
アングラーが持ち寄ったたくさんの知恵によって生みだされた世界中のどこにも存在しないルアーです。
長くなりましたが
すでに把握されている方々も含めて
エラノックとスレ掛かりの関係はおおよそ想像していただけたと思います。
そこまでは通常ルアーでもボーグルアーでも大差のない現象と言えましょう。
ただ、ボーグルアーを投入すべき理由がその先にもあることを知っていただければと思います。
長文、お読みいただきありがとうございます。
有限会社オプセル 山本
2010年5月26日 鉛鋳造の合間の夕方単独釣行30分 前島さん(新潟)のSB/Ironオリカラで平鱸2キロラン
ボーグ山本
4度目のアタリをスレ掛りで乗せたこの個体はルアーを知っていたと思われる。
このクラスは普通は何尾か連続するものだがそのポイントにはこの一尾だけがいたように感じた。
スレている個体への最高のアプローチはバイト誘発力に優れたルアーを鋭いフックと共に使用すること。
何度も磨げるわけではないがノコギリの目立てヤスリによる研ぎは凄まじい。
(ヤスリは錆びやすいので油に浸してビニールに入れておく)
SB/Ironスローコンスタント・リトリーブとこの特殊な目をしたカラーの誘惑につい4度もエラノックしてしまった彼女(?)の敗北である。