ルアーの捕獲力の差はどんなふうに現れるのでしょう?

感じにくいけれど違いは明らかに存在しています。

この性能の違いをどう読み解けばいいのでしょう?

                         ボーグ山本


触ったことは無くても誰もが知っているボーグ

まずルアー性能の違いを正しく比較することはとても困難であることは間違いないでしょう。
比較のための要素が多く、それらのコンディションを等しくそろえてゆくことは難しく
ヒット時の掛かり具合は魚の気分やアングラーの技術、そして予測不能な水の動きの組み合わせによるからです。


しかしそれでも「ルアーによる違い」は生じているのです。







世界中の通常ルアーが踏み込めなかった完全遊動システムを実現したこのルアーは
比較すること自体がタブーなのかもしれません。

そのせいか公の場で語られることはなく雑誌などでも並べ比較されることがないボーグルアーです。



釣果はルアーのランディング性能によって大きく左右されます。
しかし「ルアーのランディング性能」って

実は正面から捉えられることは意外と少ないテーマですよね?

 
もっぱら「ガツンガツン掛かるルアーかどうか?」
「何々の何カラー爆釣っ!」という
「ヒットさせるまで」の広告が多いのが現状です。
 

もっとも、ヒット後にバレても勝手に武勇伝になります。
ガツンとくれば脳はハイになり売り上げは伸びます。
取り込み性能にはあまり深く立ち入りたくないのが本音でしょう。
アタリ後のルアーの振舞いは
意外やシークレットゾーンなのかもしれません。



そもそも「ランディング率」って何?
平たく言えばヒットを取り込める割合ってことなのですが・・。


(進化過程にあるアングラーの習熟度には違いがあります。
バレる怖れを強く感じれば無理してラインを切ってしまうケースもあり得ます。
余裕を持ちすぎれば走られてスタックしてしまうかもしれません。
ここではルアー性能以外のバラし要素を極力省いてお読み頂ければと思います。)



来たっ!
このヒット、ランディングできるか?
 
答えは、イエスかノーかどちらか。
二つに一つ、
つまりこの時点で50%。
当たり前?(笑)
 
仮に50%だとしても
フィールドでの展開は複雑怪奇です。




現実には2回、3回と続けてバラすことも多い。
ところが連続して10回ランディング成功してしまうこともある。
ボーグルアーではよくあることだけど、
かといって常に獲れるわけでもない。

うーん・・確率ってなんだ?


それはこう考えるのがいいだろう。
 
黒いカード(バラし)と赤いカード(ラン)は
「大数の法則」によって切られている。
 
次は黒・・次は赤・・・次は・・?・・?
カードの切られ方は法則に従い、
その並びは予測できず見えない。
 
だけど
確実に秘められた確率を現してゆく。
 
数を重ねるほどに、
その物理性能がフィールドにあらわされてゆく。


つまり



黒と赤、
次に来るカードの色は見えないとしても
赤と黒が含まれる割合は使われるルアーの仕組みによって決まります。
 
高純度の赤を含んだ禁断のメカ、遊動フックルアー

ヒットの初期スナッグ

そこから伝えられるアタリ

そしてアワセ

スナッグした針先は魚体にさらに打ち込まれ
ヘッドアイに加えられるアングラーパワーはボディーを介してフックに伝えられます。

そのとき

堅いルアーボディーは魚体との間で複雑な伝達フレームを形成してしまいます。
アングラーとフックは本来はストレートにつながれるべきなのです。

ボーグルアーはその回路ストレスに反応し
ボディーをフックシステムから切り離すことに成功しました。


ボーグは釣り人とターゲットをストレートに結び付けてくれるルアーへと進化しました。
これは改良ではなく構造上のジャンプ・・進化・・なのです。


ボーグは前後フックの距離をフレキシブルに変化できるようにしたため
初期フッキングの位置に呼び込まれる残りのフックが動的にターゲットを挟み込むクラッチフッキング機能を与えることができました。

さらにフッキングシステムの軸となるブリッジに形状記憶合金を使用することにより
レバーパワー、(テコ)をしなやかにキャンセルすることにも成功。

この結果針先には魚体を引き寄せるために必要な倍加されることのない有効圧を送り込むことが可能になり、水中でのヘッドシェイクやエラ洗いによって激しく抵抗するターゲットを前後フックによるクリンチ保持による安定して制御できるようになりました。

針は伸びにくくなりフックアウトが激減し引き合いはクリアになり、本来あった釣りの素晴らしさをフルに楽しめるようになりました。



ランディング率はボーグルアーのメカにより変化しています。
それは高い捕獲率へと変化していると考えるべきでしょう。
これまでの実釣の経過はそれを肯定するものだったと言えると思います。



クラッチフッキングという
世界が知らないフッキング。
これはおのずと赤と黒の配分を変えるでしょう。
とらえる仕組みが違うからです。
 



どうせなら
赤が多く詰まったボックスを掴むほうがいいですね。




そのためには小さな賭けが必要です。
慣れ親しんだものから踏み出すことにはためらいもあります。
 
知ってるけど触ったことがないアングラーさん、
少し勇気をだしてください。
 
最近少し増えてきましたボーグルアーのユーザーさんは楽しい釣りをされています。



FBコメントより 石川泰宏さんのレス・・・
仮に50%だとしても、ボーグでの完全クラッチ確認出来た時のランディング安心感は99%です♪
しかし、他のルアーでの安心感は50%のままです!

FBコメントより ボーグ山本のレス・・・
そうですか!良かったです。
それを分かってもらえることを目指しています。
しかし新しい捉え方ですね
 無我夢中とサイコーの間に安心がサンドイッチされて
美味しいパンになるのかもです(笑)。
 
僕は鍛えるためについ厳しい目で見がちなので、なおまずいところを探してしまいます。
クラッチフッキングがセットされた場合はそこはカウントしないようにしています(笑)。